新型コロナによる「在宅勤務」が終了し出社が原則となった。
在宅勤務中は朝はゆっくり起き、周囲に気兼ねなく仕事をしていたが、これからは満員の通勤電車に揺られ、職場の人と顔を合わせてコミュニケーションを取ると想像するだけで憂鬱な気分になっていないでしょうか。
私もコミュニケーションに苦手意識を持っている、いわゆる「人見知り」です。
話しかけられたくないので、美容室には行かず自宅で妻に髪を切ってもらっています。
会社の飲み会では途中でトイレに行くフリをして時間を潰し、終了後は帰りの電車が一緒にならないように人知れず集団から離れることを繰り返していました。
周囲にすぐ溶け込み、豊富な話題で盛り上げる人に憧れると同時に、自分の「人見知り」具合に悩んでいました。
そこで今回は、アメリカで取り入れられている認知行動療法に基づいた「人見知り」を克服する行動ステップをご紹介します。
陽キャばかりだと思っていたアメリカでも、人見知りの人はかなり多いようです。(逆にそんな環境だから人見知りにとっては、よりキツイかも・・・)
基礎固め
まずは簡単なことから始めましょう
清潔感や身だしなみを整える
人見知りの原因は「自意識」にあります。
自意識を和らげる最も簡単な方法は、まず清潔感のある服装を心がけることです。“思考を変える”必要はありません。人見知りの人は、ニキビやシャツのシミを“人に見られている”と気にするだけでも、すでに不安を感じているのです。
何かひとつマスターし、確固たる自信を身につける
不安を軽減するもう一つの簡単な方法は、自分が興味のあるテーマやスキルを習得することで自信をつけることです。
レジリエンスを高める
レジリエンスとは「回復力」「しなやかさ」という意味です。人見知りの人は、困難に直面すると立ち直ることができません。
レジリエンスを強化することで、外的な要因に関わらず、挫折から素早く立ち直るメンタルを手に入れることができます。
適切なマインドセットを身につける
人見知りは自然なことだと理解する
人見知りを克服することが難しいのは、“人見知りはごく一部の人だけが経験する問題”だと思い込んでいるからです。
人と接するのが苦手なことは、命を脅かすものではない
社会的不安の根は深く、原始時代では集団に属することが生きるために不可欠でした。不安は私たちが集団に属するための本能なのです。
では、どうすればこの原始的な本能を克服できるのでしょうか。
そのヒントは脳の過剰な防衛反応にあります。それは、原始的な脳が自分の生存に不安を感じ、生理的な欲求にしがみついているために起こります。
同じことが、拒絶を恐れて過剰に反応する脳の問題に対しても当てはまります。
もしあなたが同僚の前で自分の印象を損ねてしまったとしたら、どんな最悪の事態が考えられるでしょうか。あなたのことを変な人だと思うかもしれませんが、それがどうしたのでしょうか?そのせいで死ぬことはありません。
もし、人と接するときにストレスを感じたら、その気まずい瞬間は命の危機ではないことを思い出してください。
あなたのことを気に入らない人がいても気にしない (あなたも 好きになれない人がいるはずです!)
人付き合いで生じる不安や自意識の一部は、誰からも好かれたいという気持ちからくるものです。
もし、相手がこちらの気持ちを察してくれないと落ち込むか、少なくともイライラすることになります。
(その2に続く)
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