日本人登山家、アラスカの支援で前人未到のデナリ遠征を完遂【海外の反応】

度重なる困難を乗り越えて

デナリは、その美しい氷河と厳しい環境で知られ、多くの登山家の憧れの地です。
しかし、今回の挑戦は単なる登山を超えたものでした。

長年の計画を経て、永山虎之介と彼のパートナー竹田昴、竹中源弥は、デナリの西カヒルトナと東カヒルトナのピークをカシンリッジと連結するという、これまで誰も達成したことのない壮大な計画を立てました。

盗難から始まった旅

アンカレッジに到着した彼らは、興奮とともにデナリへの遠征に向けて準備をしていました。
しかし、思いもよらない試練が彼らを待ち受けていました。

宿泊先のロビーに置いた荷物が何者かによって盗まれ、数万ドル相当の登山装備が失われたのです。
「その時は遠征を諦めかけました」と永山は振り返ります。

アラスカの人々の温かい支援

しかし、ここで諦めることはありませんでした。
竹田が思いつきでREIに手書きのサインを貼り出したところ、それがAlaska Rock ClimbingのFacebookページに拡散され、地元の登山家たちから支援の申し出が殺到しました。

The Hoarding Marmotのオーナー、デイナ・ドラモンドは必要な装備のリストを作成し、多くの地元住民が装備を提供しました。

永山は、「アラスカの人々は本当に親切でした。とても早く支援が集まり、遠征を続けられると思いました」と述べています。

苦難の道のり

支援を受けた彼らは、二週間にわたって標高に順応し、その後、過酷な天候と脆い雪と氷の中を10日間かけて登り続けました。

最終的には低体温症によりデナリの頂上に達することはできませんでしたが、彼らの主要目標であったカヒルトナのピークとカシンリッジの連結を見事に達成しました。

「氷河は本当に美しかったです。広大で平坦な氷河が広がっていて、私たちはとても興奮しました」と永山は感慨深く語ります。

感謝と友情の証

竹田は、良い天候の瞬間をiPhoneで記録し、他の人の装備を使っていることについて思いを馳せながら登頂を続けました。

「私は他の人の装備を身に着けて登っていることが、とても意義深いことだと感じました」と竹田は言います。

支援者たちへの感謝

クライマーのクリント・ヘランダーはスキースキンとヘルメットを貸し、彼もまた多くの人が支援に駆けつけたことに驚きませんでした。
「アラスカの人々は非常にたくましく、お互いに頼り合うことが重要です」と彼は述べています。

竹田は「アラスカの人々の助けなしでは、この遠征は実現しなかった」と感謝の意を示しました。
帰国前に、彼らは借りた装備をすべて返却し、彼らの成功を共に祝いました。

この遠征は、困難を乗り越える力と人々の助け合いの精神がいかに重要であるかを示す、感動的な物語です。

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