体内時計を知る
私たちの体には体内時計があり、そのリズムは24時間ぴったりではありません。
そのため、私たちの体は外界と同期しておらず、中途半端な時間に疲れを感じたり、注意散漫になることがあります。そして、脳はこの体内時計をリセットし、周囲の環境と調和するように働きかけているのです。
体内時計は、複雑なホルモンのネットワークを通じて、眠くなる時間帯、目覚めの時間帯、生産性の高い時間帯、食欲がでる時間帯を決定しています。
自分の体内時計を理解することで、1日の計画を立て、十分な休息と栄養をとって、1日中エネルギーレベルを維持することができるのです。
また、自分が最も生産的な時間を知ることで、その時間に合わせて活動を計画し、1日を最大限に活用することができます。体内時計に気を配り、一日中エネルギッシュな生活を送りましょう!
ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ぼけ)とは?
「ソーシャル・ジェットラグ」という言葉をご存じでしょうか?
ソーシャル・ジェットラグは日本語でいう「社会的時差ぼけ」のことで、社会的な活動によって睡眠と覚醒のパターンが乱される現象のことを指します。残業や飲み会などで夜更かしや早起きをすることで起こり、体内リズムが乱れ、時差ボケのような状態になることがあります。
睡眠不足による体内リズムの乱れは、疲労感、集中力の低下、不眠、さらにはうつ病など、長期的に健康への悪影響をもたらす可能性があります。また、身体的な影響に加え、ソーシャル・ジェットラグは、人間関係、職場や学校でのパフォーマンス、そして人生全体の質にも影響を与える可能性があります。
時差ぼけのリスクを減らすには、毎日決まった時間に就寝・起床するなど、健康的な睡眠習慣を維持することが重要になってきます。
カフェインは避ける
カフェインは、適度に摂取しないと体内時計に悪影響を及ぼす可能性があります。
午後にコーヒーを飲み過ぎると夜遅くまで目が覚め、睡眠サイクルが乱れて安眠を奪うことになるの注意が必要です。最高の睡眠を得るためには、午後の早い段階から意識し、体が十分に休息できる状態にすることが重要です。
健康でエネルギッシュな1日を過ごすためにも、質の高い睡眠を十分にとることが大切なのです。
眠りを誘うホルモン「メラトニン」 覚醒は目覚めのスイッチ
睡眠を誘発するホルモンである「メラトニン」は、私たちの睡眠と覚醒に関わる重要な要素です。
体内時計は、メラトニンを頼りに新しい1日の始まりを告げています。
覚醒は、私たちを目覚めさせ、体内時計をリセットするためのスイッチです。そのため、決まった時間に起き、朝の光を浴びることが大切なのです。
また、入眠と起床のタイミングも重要で、どちらも人間の体内リズムを整えるために欠かせない要素です。
睡眠時間が短かったり、起床時間が遅かったりすると、体内時計がずれてしまいます。その結果、日中に疲れを感じたり、夜間に寝つきが悪くなり悪循環にハマってしまいます。
赤ちゃんの寝かしつけから大人まで、睡眠環境を整えるトトノエライト。
睡眠のリズムを崩すとどうなる?
十分な睡眠がとれずリズムが崩れると、体や脳に大きな影響を及ぼします。
徹夜をすると、脳内にアデノシンという化学物質が蓄積されます。これは眠気を誘う神経伝達物質で、体内時計にも影響を及ぼします。
また、十分な休息をとらないと、脳の正常な働きが乱れ、疲労感やイライラ、集中力の低下などを引き起こします。さらに、徹夜はコルチゾールなどのストレスホルモンも増加させ、長期的に不安感や抑うつ感を助長する可能性があります。
繰り返しになりますが、毎日同じ時間に就寝し、規則正しい睡眠スケジュールを維持することが、私たちの体を元気で健康に保つために重要です。
最高の睡眠を得るためにも、体内時計の仕組みをぜひ意識してみてはいかがでしょうか?
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