河村勇輝、カイ・ソットとのプレーが与えた自信と成長 — グリズリーズでの挑戦

河村勇輝とNBAの「高さ」の壁

173cmの河村勇輝にとって、NBAはまさに「高さ」との戦いだ。
NBAプレーヤーの平均身長は約200cm。メンフィス・グリズリーズでは、ザック・エディ(224cm)と共にプレーし、その身長差は一目瞭然だ。

そんなエディとのインタビューで、河村はこう語っている。
「日本のBリーグでも高身長の選手とプレーしてきた。特にフィリピンの7フィート3インチ(約221cm)のビッグマン、カイ・ソットとのコンビネーションは、僕にとって非常に学びが多かった」と。
Bリーグでの経験が、グリズリーズでの挑戦にどれほど役立っているのかが感じ取れる。

Yuki Kawamura bares how playing with Kai Sotto helped him prepare for Memphis Grizzlies | NBA.com Philippines
https://nba.onesports.ph/read/yuki-kawamura-bares-how-playing-with-kai-sotto-helped-him-prepare-for-memphis-grizzlies

カイ・ソットと共に戦ったBリーグ時代

2023-24シーズン、ソットと河村が組んだ横浜ビー・コルセアーズは、Bリーグの中でも注目の存在だった。

シーズン中、ソットは5試合連続ダブルダブルを記録し、彼の得点とリバウンドのほとんどは、河村の正確なアシストから生まれた。
「彼の高さを活かすパスを出すことで、僕もプレーの幅が広がった」と河村は述べる。

Bリーグでの河村の平均は20.9得点、8.1アシスト。
彼は日本のローカル選手の中でトップの成績を誇り、このパフォーマンスが今の彼の自信の源になっている。

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国際舞台で示した日本代表としてのプライド

河村の成長は、オリンピックやワールドカップでさらに際立った。
特に2024年のパリオリンピックでは、フランス戦で25得点、5リバウンド、5アシストを記録。
この偉業は、21世紀ではケビン・デュラント(2016年)とルオル・デン(2012年)に次ぐものだ。

また、FIBAワールドカップでは13.6得点、7.6アシストを記録。
オリンピックでも20.3得点、7.7アシスト、3.3リバウンドを残し、グリズリーズのスカウトに「この日本人ポイントガードは、真のゲームメーカーだ」と高く評価されたという。

グリズリーズでのプレシーズンデビューと今後の展望

グリズリーズのプレシーズンデビュー戦、河村はダラス・マーベリックスとの試合で9分間のプレータイムを得て、5得点と3アシストを記録した。

NBA初試合にしては上々の結果と言えるが、続くシャーロット・ホーネッツ戦では無得点に終わり、壁の高さを感じさせる試合だった。

それでも河村は前向きだ。
「NBAは厳しい場所だが、僕は常に挑戦し続ける。カイ・ソットやザック・エディと共に学んだ経験を活かし、少しずつでも成長していきたい」と意気込みを語る。

河村の挑戦はまだ始まったばかり。
Bリーグで培った経験と国際舞台での実績を武器に、彼はNBAの世界で新たな歴史を作ろうとしている。

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