ドジャースの新星、山本由伸の圧巻のピッチング
6月7日の夜、ヤンキースタジアムで行われた試合で、ドジャースの山本由伸が圧倒的なピッチングを披露しました。
試合開始から10球目で投じた球速は98マイルを記録し、これは山本が日本を離れてロサンゼルス・ドジャースに加わって以来最速の球速でした。
この球速は、山本がフリーエージェントでドジャースに加入する際に注目された要因の一つでもあります。
強豪ヤンキース相手に無失点
山本は、ヤンキースとの交渉も行われていた中で、ヤンキースを相手に7回を無失点に抑えました。
彼のピッチングは、初回から力強く、球速97マイルの速球を自在に操り、ヤンキースの打者たちを翻弄しました。
試合は延長戦にもつれ込み、ドジャースは11回表にテオスカー・ヘルナンデスの2点タイムリーダブルで均衡を破り、最終的に2-1で勝利を収めました。
監督とチームメイトの評価
ドジャースの監督デーブ・ロバーツは「彼の努力には言葉が出ないほど感謝している。彼が今日見せたのは、まさに我々が必要としていたものだ」と語り、山本のピッチングを称賛しました。
また、チームメイトのヘルナンデスも「彼は日本での実績をそのまま示した。3回のMVPと3回のサイ・ヤング賞を受賞するのは伊達じゃない」とコメントしました。
山本の成長と今後の期待
山本は今シーズン序盤、韓国でのデビュー戦では苦しいスタートを切ったものの、その後7回先発の間に1.76の防御率を記録しました。
今回のヤンキース戦では、特に速球に力を入れ、シーズン最多の56球を投じ、そのうちの6球は98マイルを記録しました。
この成長は、山本のメカニクスがうまく機能した結果であり、ロバーツ監督も「彼のメカニクスが安定すれば、これからも高いレベルのピッチングが期待できる」と話しています。
アーロン・ジャッジは「彼はエリートの投手であり、コマンドが素晴らしい。彼は打者のカウントを有利にしても、決して甘い球を投げず、エッジを攻め続けた。彼の速球、カーブ、スプリッターはどれも打者を惑わせ、我々は地上打を強いられた」と、山本のピッチングを評価しました。
ヤンキースとの因縁
山本はオフシーズンにヤンキースとも契約交渉を行い、最終的にドジャースと12年3億2500万ドルの契約を結びました。
この試合は、ヤンキースにとって、逃した魚の大きさを痛感させる結果となりました。
「ヤンキースは素晴らしいチームであり、交渉の際の関心に感謝している。しかし、試合となれば、どのチームも同じだ」と山本は語りました。
山本由伸の今後の活躍に大いに期待が寄せられています。
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