2024年シーズン、ロサンゼルス・ドジャースは数々の怪我に見舞われた。それでも、彼らがワールドシリーズの覇者となる日が近い。
その鍵を握るのは、日本が誇る右腕、山本由伸の復活だ。
山本由伸、完全復活の兆し
9月10日のカブス戦、ついにドジャースファン待望の瞬間が訪れた。
長期離脱から戻った山本由伸が、そのピッチングで球場を圧倒。4イニングを投げ、8つの三振を奪い、1失点のみ。これが、ドジャースが冬に325億円を費やして獲得した投手の本来の姿だ。
山本の速球は98マイル(約158km/h)、スプリッターはキレ味抜群で、打者を次々と打ち取った。
デーブ・ロバーツ監督も大満足の様子で、「これからの登板でも、このパフォーマンスを期待している」と語っている。
山本自身も試合後、「予想以上に良いスタートが切れた」と振り返り、その笑顔に自信が漂っていた。
クレイトン・カーショウとの深い絆
山本が復帰に向けて取り組んでいた中で、特に大きな助けとなったのが、ドジャースのベテラン、クレイトン・カーショウだった。
山本は「カーショウのアドバイスがなければ、今日のカーブはなかった」と語る。
カーショウが復帰直前に授けたカーブボールの投げ方のコツが、実際に試合でも多くの三振を生む結果となった。
カーショウは現在、足の怪我で離脱中だが、その知識と経験はチーム内で確実に生きている。
山本はこの経験を通じて、単なる才能ある若手ではなく、より成熟した投手へと成長を遂げた。
ドジャースの投手陣に欠けていたピース
ロサンゼルス・ドジャースは、強力な打線と歴代MVP選手を誇ってきたが、ここ数年は明確なエース投手に欠けていた。しかし、山本の復活により、そのパズルの最後のピースが埋まった。
ロバーツ監督は「山本はこのチームにとって計り知れない価値がある。その投球術と集中力は、我々が彼に期待していたものだ」と高く評価している。
山本は今シーズン、残り3試合の登板が予定されており、プレーオフに向けて投球数を増やし、コンディションを最適化する計画だ。
次回の登板は、アトランタ・ブレーブス戦。ここでも、彼のパフォーマンスが鍵となる。
ワールドシリーズ制覇への道
ドジャースは今、歴史的なチャンスを迎えている。
山本がそのパフォーマンスを維持できれば、ドジャースは36年ぶりのフルシーズン優勝に向けて突き進むだろう。
現地メディアのロサンゼルスタイムズも「ドジャースはすでに優勝のリングを注文すべきだ」と述べており、山本の復帰をチームの大きな転換点と見なしている。
また、アメリカ野球ファンの間でも、「山本はポストシーズンにおける最大のXファクター」との声が上がっている。
ワールドシリーズ制覇に向け、山本由伸の快進撃は続く。
ドジャースファンにとって、この復活劇は、待望の瞬間なのだ。
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