山本由伸、ドジャースの未来を担う右腕
ロサンゼルスで熱く期待されていた山本由伸。
ドジャースがオフシーズンで彼を獲得した時から、この若き右腕はチームのポストシーズン成功に欠かせない存在でした。
シーズン前半では、その圧倒的な制球力とスピードで防御率2.92を記録し、ファンとチームに安心感をもたらしていました。
しかし6月、右肩の回旋筋腱板を痛めるアクシデントが彼を襲い、ルーキーシーズンは終わりを迎えるかと思われました。
「このチームに来てから、いつかこういう場面で投げたいと思っていた」と山本は語り、自身の復帰への強い意欲を示しました。
9月10日にリハビリを経てマウンドに戻り、苦しみながらも調整を重ねた彼の姿は、ドジャースファンをさらに熱くさせました。
MLB playoffs: Yoshinobu Yamamoto delivers biggest start of career, Dodgers advance to NLCS
https://www.cbncompass.ca/mlb-playoffs-yoshinobu-yamamoto-delivers-biggest-start-of-career-dodgers-advance-to-nlcs/
最大のピンチと最大の輝き – 第5戦での山本の奮闘
迎えたNLDS第5戦。ドジャースは一発勝負に挑むこの大事な一戦で、山本に全てを託しました。
緊張感がスタジアムに満ちる中、山本は初回から97マイルの速球でバッターを圧倒し、強い意志を感じさせる投球を見せます。
監督のデーブ・ロバーツも「彼がこの場から逃げることはないと信じていた。ワールドシリーズでの活躍が楽しみだ」と称賛を惜しみませんでした。
特に注目されたのは、パドレスのタティスJr.との対決でした。
タティスはこのシリーズで3本の本塁打を記録し、シリーズOPSは1.759という驚異的な数字を叩き出していました。
3回、ランナーが1・2塁という状況で山本とタティスが対峙。カウント3-1から放たれたスライダーは、タティスをダブルプレーに打ち取り、ドジャースファンの歓声が沸き上がりました。
山本は「攻撃的にいくことが大事だと思った。これが自分のやり方だ」と語り、その挑戦的な姿勢がこの重要な場面で結果を引き寄せました。
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メディアも絶賛、ドジャースの選択の正当性
地元メディア「Los Angeles Times」は、山本のこの投球を「今季最大のパフォーマンス」と評価し、彼の獲得に325億円をかけたドジャースの選択が正しかったと絶賛しました。
また、専門家の一人は「彼の球速とコントロールは他の新人にはないレベル」とし、今後ドジャースのエースとして君臨する可能性があるとコメントしています。
チームメイトのキケ・ヘルナンデスも「山本はただの新人じゃない。あの舞台であれだけのピッチングをするなんて、信じられない」と讃え、チーム全体の士気も高まっています。
メッツとの対決へ – ドジャースの勢いと山本の覚悟
今回のNLDSは、ドジャースにとってまさに試練の連続でした。
第3戦での敗北でシリーズは窮地に立たされ、敵地での第4戦も辛勝。
だが、最後の一戦で見せた山本の投球は、チームに自信を取り戻させました。
これからのNLCSでは、勢いを得たドジャースが、さらに一丸となって勝利を目指します。
「我々はどんなピンチにも対応できるチームだ」と話すテオスカー・ヘルナンデスも、メッツとの対決に向けた準備を整えており、ドジャースがワールドシリーズ進出を果たすための戦いが始まります。
山本由伸の今後の活躍に、ロサンゼルス中が注目しています。
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