世界が注目する夜
ロサンゼルス・ドジャースが、数百億円に及ぶ巨額の投資をしてまで獲得した大谷翔平と山本由伸。
その本当の価値が問われる夜が、いよいよ迫っている。
メジャーリーグベースボール(MLB)ファン、そしてドジャースファンがこの二人に抱く期待は、単なる「スター選手の獲得」を超えたものだ。
木曜日の試合で、もしドジャースが勝利し、攻撃の中心に大谷が、そしてマウンドに山本が立つことができれば、ワールドシリーズ進出に王手をかける。
チームメイトのマックス・マンシーも、現在の2勝1敗のリード以上にこの2人が与える安心感が「メッツにとって脅威」だと語る。
Time for Shohei Ohtani and Yoshinobu Yamamoto to show their worth – Los Angeles Times
https://www.latimes.com/sports/dodgers/story/2024-10-17/dodgers-shohei-ohtani-yoshinobu-yamamoto-nlcs
「プレッシャーは、彼らのフィールドで消える」
メッツ戦では、ドジャースが9-0、8-0と連勝し、その強さを改めて証明している。
特に、大谷翔平の特大ホームランにはファンだけでなく、メディアも大いに湧いた。
8回、ウィル・スミスのフォアボールとキケ・ヘルナンデスのシングルヒットを経て、大谷が上段まで届くホームランを放ち、リードを4-0から一気に7-0に広げた瞬間はまさに圧巻だった。
「満塁で走者が溜まり、良い流れができた」と語る大谷。
しかし、ポストシーズン打率が.226にとどまり、無走者の状況で22打席連続でヒットがないことが報じられる中でのこの一発は、ファンにとっても安堵の瞬間だった。
そんな心配の声に対し、ドジャースのスタープレイヤー、ムーキー・ベッツは「なぜ皆が翔平について騒ぐのか分からない」とコメントを寄せ、「彼は毎試合、フィールド上で最高の選手だ。ヒットが出ないなんて気にする必要はない。翔平がバッターボックスに立つと、誰もが何かが起こると期待するが、それが逆にプレッシャーになる。20打席で人間なんだ」と語り、チームの柱である彼への信頼感を示した。
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山本由伸:真の「ビッグゲーム・ピッチャー」
大谷と同じく、山本にも大きな期待がかかる。
ベッツは彼について「彼の球は素晴らしいし、頭も冷静だ」とし、ドジャース控えキャッチャーであるオースティン・バーンズも、2023年のワールド・ベースボール・クラシックで彼と戦った経験から「彼は本当に特別な選手。日本がメキシコを逆転したあの試合で、大谷が得点し、山本が救援登板して流れを作った」と話した。
バーンズはさらに「翔平も山本もチームの重要な部分を担っている。全てを背負わず、自然体でいてくれれば良い」と信頼を寄せ、2人の存在がドジャースに与える安心感を語った。
ワールドシリーズ開幕戦の先発に向けて
もし木曜日の試合で山本が好投し、リーグチャンピオンシップシリーズが延長戦に持ち込まれれば、彼がワールドシリーズの開幕戦で先発する可能性も浮上する。
このためにドジャースは山本にメジャー史上最高額の契約を結び、彼もまたその期待に応えようとしている。
ドジャースファンの心を掴んで離さないのは、174.99ドルのジャージではない。
その真価は、秋のクラシックへの挑戦権だ。
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